Wine Column

「日本の輸入販売の歴史 T 副題ワインの勉強本」

私がいわゆるワイン業界に入ってすでに40年になろうとしているが、その当時のワイン販売は今とは隔世の感がある。

1970年代はさすがに枠の時代は終っていたが、輸入ウイスキーとブランデーの全盛時代であった。もっとも「枠の時代」と言っても若い皆さんには理解できないと思います。
当時は割り当て制で輸入商社輸入してよい量が割り当てられており、各商社とも当然人気のあるウイスキーやブランデーを主体に輸入していました。
後に自由化にともなってどんどんそれらのウイスキーやブランデーは安くなって、価格競争におち入りましたが、当時は希少価値があり価格が高くてもデパートやバーでは飛ぶように売れたそうです。

従ってワインを輸入するのはほんの一部で、外資系商社が中心でした。ですから 今では信じられないでしょうが、ワインの本はたった1冊しかありませんでした。
自分もむさぼるように読んだのを覚えています。
その本は1967年に初版本が出版された「ワインの知識とサービス」という本で、著者は当時パレス・ホテルに勤務されたいた浅田勝美氏でした。
その後 氏は日本ソムリエ協会の会長になって活躍されました。

その本が出来るきっかけの話を伺った事があります。当時 柴田書店に勤務されていたある方が、パレス・ホテルの料理長を訪ねたところ、あるメモを見せられたそうです。

「うちの若いのがワインについて書き溜めたメモがあるんだけど・・・。」
一読したその方は
「面白いですね、うちの会社で出版しましょう。」

その中に面白い記述があります。
「日本におけるフランスワインの値段は、750ml入り瓶1本が一番安いもので、700円、有名なボルドーのシャトー詰めワインと言われるような高級品で1本8,500円する。」

ボルドーの特1級品でも、ずいぶん安かったのですね。
今年の春過ぎにパレス・ホテルもリニューワルされてオープンするようです。
まさに隔世の感ですね。

(2012年1月31日更新)


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