Wine Column

「インサイド・バーガンデー」 著者ジャスパー・モリス 英語版

3月11日に発生した東日本大震災によって被災された方、そのご家族、ご関係者の方に 心よりお見舞い申し上げます。

イギリス ベリー・ブラザーズ&ラッド社からMWでもあり、同社のブルゴーニュ・ワイン買い付け担当者の ジャスパー・モリス氏の本が刊行された。

氏は1981年から2003年までワイン(主にブルゴーニュ)の輸入会社で働き、2003年か  ら ベリー・ブラザーズ&ラッド社でブルゴーニュ・ワインの買い付け担 当を務める。
始めに彼のブルゴーニュ・ワインの道引き手となったのは、アメリカ人女性 ベッキー・ワッサーマン女史 であった。彼女はサヴィニィ・レ・ボーヌの奥の村に住み、フランソワ・フレール社の樽を始めてアメリカに 輸出した事で知られている。その意味では彼女はカリフォルニア・ワインの品質向上にも貢献している。

彼の記述の中で興味ある表があったので、日本のBB&R社の了解の下にここに記す。

2009年時点で

Champy社      1720年設立 所有畑 17ha
Bouchard Pere社 1731年設立 所有畑 130ha
Chanson社      1750年設立 所有畑 45ha
Louis Latour社   1797年設立 所有畑 50ha
Laboure Roi社   1831年設立 所有畑 6ha
Albert Bichot社   1831年設立 所有畑 100ha
Joseph Faivelay社 1825年設立 所有畑 120ha
Louis Jadot社    1859年設立 所有畑 154ha
Joseph Drouhin社 1880年設立 所有畑 45ha

いずれも明治維新前である。

一方ボルドーの特1級シャトーの所有面積を参考のために記すと

Ch,Lafite Rothschild   所有畑 100ha
Ch,Latour           所有畑 65ha
Ch,Mouton Rothschild 所有畑 78ha
Ch,Margaux         所有畑 78ha
Ch,Haut Brion       所有畑 43,2ha

1855年のメドック格付け時点ではすでに存在していたので、やはり歴史は 古い。

もちろん ルイ・ジャドー社にはボジョレー地区の畑も加わった数字だから、ブルゴーニュの畑がいかに細分化され、規模が小さいかがよくわかる。

また彼の本の中で興味を感じられたのは、ジャスパー氏自身はブルゴーニュの畑にすごく重要性を初め感じていたのが、DRCのヴィレーヌ氏の助言で以下のように考えを変えたことが面白い。

それは やはり土壌は大切だが、関る人の努力があって畑が維持されてきたとの記述である、まさにテロワールの真髄である。

やがて氏の本の日本語版が出版されるのを、期待して待ちたい。
クロ・ド・タールのシルヴァン・ピティオ氏やプーポン氏の畑の協力の下に掲載された畑の地図も分かりやすい。


(2011年3月31日更新)


Copylight (c) 2000-2013 Liquor Shop Ai


株式会社 リカーショップ愛  東京都中央区日本橋小伝馬町19-3 池田ビル3階
TEL. 03-5643-5237 FAX. 03-5643-8526
電話でのお問い合わせは午後0時〜午後5時までとさせていただきます。
リカーショップ愛は通信販売酒類小売業免許を付与されております。