Wine Column

「重心の低いワイン、高いワイン」

12月のコラムに記載したハッピィ・ヴィンテージ・ワインについての内容にからんで、田中 克幸氏に講演してもらった煮物に合う年、焼き物に合う年に続いて、1月にも講演をお願いした。もし まだお読みになっていなかったら、11月30日付けの前々回のコラムをぜひ ご覧になって下さい。

つまり12月のお話ではぶどうの開花期間にからんで
短い年は焼き物の年(蛍光灯のような年)
長い年は煮物の年(白熱電球のような年)
という、ワインのヴィンテージを語るときに第1回目の基準のお話でした。

今回のお話では重心の低いワインには重心の低いお料理が合う、重心の高いワインには重心の高いお料理が合うというお話でした。

実際に重心の高低は数値化されるもではなく、例えば白で言えばリースリング種や甲州種は重心が高く、セミヨン種とかサヴァニアン種とかが重心が低いと言えようか。

最も重心が高い・低いと言ってもバランスよく、真中にあるワインやお料理もあると思われる。彼が言いたかったのはワインとお料理の相性を考えるひとつの要素としてと言う事と思われる。なかなか斬新な意見でとても考えさせる。

いずれのしてもお料理との相性という意味では、上記の煮物に合う、焼き物に合うに続いて、重心の高低も加わって考えてみるのは面白い。レストランでもご家庭でもぜひ 一回これらを考えてみることをおすすめする。確かに誰か高名なワイン・ライターやソムリエの意見だけで、全てが決まるのはおかしいし、実際には長熟で高価なものだけをおすすめされても、お客さんも困るってものだ。そこで あなたの個性やオリジナリティをぜひ発揮してもらいたい。

一般的にはヴィンテージも重心の高低も、すべて品種や作柄あるいは産地で決まるのではなく、様々な順列組み合わせになっていると思われる。だからワインは興味がつきないし、語る事が多いのだ。

例えばボジョレ−・ヌーヴォーではそれがいわゆるいい年であっても、基本的には重心が高く、あまり複雑な(例えばソースのお料理)に合わせたいとは誰も思わない。でも クリュ・ボジョレーの熟成した赤ワインは見るべきものがあり、価格が安いにもかかわらず複雑なお料理にもバッチリ合う。そうか落差があり過ぎて、ボジョレーというと前者のイメージが強すぎるのかな。誰もボジョレーというだけで、ガメイ種を画一的にとらえてしまう。

だから最近思うのは、やはりぶどうの樹齢も大きな要素と思われる。いかなる品種であっても樹齢の若い樹から産まれるワインの重心は高く、真価を発揮しない場合もある。でもスペインのワインのように樹齢がかなり高いぶどうから造られていても、とてもお買い得なケースもある。やはり一般的には新世界では最近ぶどうを植樹したところが多い。一方 旧世界ではほっておかれて優れたワインを産むケースもある。でも 皆が注目したらそれらのワインも有名になり、価格も高くなって面白くない。

そうだ2月には多くの優れた醸造家が日本の来られるので、上記のことを沢山質問してみよう。結果は皆さんにまたご報告します。

(2011年1月31日更新)


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