Wine Column

「ボルドー特1級再び高騰」

年始早々にお話するのもなんですが、リーマンショックからまだ世界の経済は立ち直っていないのに、ボルドー特1級の価格はすでに高騰を始めた。中でもシャトー・ラフィット・ロートシルトを先頭に、そして2009年のプリムール発表とともに。

ボルドー特1級ワインが高騰を始めたのは1982年そして1990年、やはりロバート・パーカー氏の評価が世界の注目を浴びるとともに。ただ日本のバブル崩壊などがあったから、全体ではそれほど価格の高騰はなかった。

次に2000年は世紀代わりもあって確かに価格は高騰した、しかし1998年や1999年の在庫もあったのでそれほど大きな問題は無かった。

明らかにすべての特1級も含めて、格付けの高いワインが高騰したのは2005年である。この時からボルドー特1級の価格はもう手の届かない10万円を越えると言われた。確かにしばらく2005年は高値で張り付いたままであったが、02年や04年も価格が安くマーケットにあったので問題はそれ程なかった。

しかし2006年は05年に続いて高値安定、そして皆が困った2007年がやって来た。2007年は良くない年の割には、勢いでプリムール価格は高値のまま。しかし07年から値崩れが始まり、世界の酒類業界は頭をかかえた。それに伴い05年や06年もやや値崩れが始まり、一息つけると皆が安心したり、世の中必ずバブルが崩壊すると納得せざる負えなかった。

ただ07年の価格が落ちきらないうちに09年のすごいヴィンテージが宣伝され、09年のプリムール価格は05年を越えた。しかしボルドー特1級のその他のヴィンテージの価格下落はまだ続いていた。

そうこうしているうちに、中国ワインマーケットでのラフィット信仰は止まる事を知らず、カリュエードやシャトー・デュアール・ミロンまで価格の高騰が始まった。またシャトー・ムートン・ロートシルトのラベルが中国人によって描かれると発表されて、ムートンもラフィットに続いて価格が高騰。つられて全てのボルドー特1級のワインが価格高騰を始めて、現在に到っている。

冷静に見ればクリュ・ブルジョア級のワインはそれらに連動している訳ではなく、それほど高騰していない。しいて言うならば格付け第2級・第3級のワインは特1級ワインに連動して、価格は上下している。

ここ20年はまさに波乗りのようにボルドー・ワインの価格は上下している。従ってまたしばらくすると価格の下落が予想できる、それらは多くは今では中国のマーケットに連動している事が明らかだ。昔はアメリカのマーケットが多くの影響を及ぼしてきたのに。

まして中国の一部の人たちはブルゴーニュにも注目し始めているという話もある。今後もボルドーの高級ワインが世界の金持ちの寵児であることは変わらないでしょう。それはある意味でボルドーの長いマーケティングの成果とも言える。いつかまた日本のフランス・レストランでボルドー特1級のワインが飲まれる日を待ち望む今日・この頃です。

そしてDRCを含むブルゴーニュ・ワインにバブルの手が伸びないのを願うばかりです。

(2010年12月28日更新)


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