Wine Column

「オフ・ヴィンテージは止めてハッピィ・ヴィンテージと呼ぼう」

1990年以降 昔で言うところのオフ・ヴィンテージは無くなった。90年代でも91年、92年、93年や00年代の04年、07年などのフランス・ワインではいわゆるオフ・ヴィンテージと言われる年ではない。それは そういう年には収量を制限してワイン造りを行うとか、技術的な進歩が醸造技術にみられるとか様々な要因があると思われる。

たまたまではあるが元ワイナートの主幹を務められた田中克幸氏に次のお題で講演をお願いした。「ガストロノミーの視点から見るワインのヴィンテージ」 やや大げさなお題は許していただくとして、とても興味深い話をされていたので、以下 要点をお話をさせて頂く。

 

☆皆さん秋の収穫時期の大切さを言うが、問題はぶどうの開花期間である。

(A)ぶどうの開花時期の早い遅いではなくて、例えば5日間で開花すると、ほとんどのぶどうの熟度が揃っていていわゆる均一なぶどうが秋になる。これが世間で言うところの良い年で、アメリカのP氏の点数は高くなる。

(B)これが2週間かかって開花すると、ぶどうの熟度が異なり、秋の時点で収穫後 いわゆるオフ・ヴィンテージと言われる。

 

☆料理との相性を考える。

P氏の点数の高いワインだけを揃えようとすれば、ワイン・リストの価格は高いものになり、なによりも料理との相性への提言のないリストになってしまう。

お料理との相性を考えてリストを作るのが本当のプロの仕事であり、面白さもある。

 

☆焼き物の年、煮物の年。

(A)タイプの年のワインは味わいの高さはあるが、味わいの幅はやや狭く、ワインだけ飲んだりはいいが、お料理と合わすとすれば焼き物系の方が向いている。

(B)タイプの年のワインは味わいの高さはそれ程ではないが、味わいの幅はあって煮物(ソースを含む)系のお料理と合わせれば楽しめる。

 

☆お料理と食べ物の重心を考えて合わせる。

例えばドミグラス・ソースなどのお料理は重心がそれ程高くないので、06年などの年には合うし、焼き鳥などには05年などのやや重心の高いワインと合わせると良い。やや難解な表現もあったが、確かに新しい面白い視点で 様々な意見がおありと思うが、傾聴に値するお話であった。今後も様々なワインに関するお話を白熱教室のように展開していきたいと思うので、乞うご期待です。

(B)タイプの年のワインはP氏の点数は低いが、次の利点がある。

1、価格がリーズナブル
2、早く飲み頃を迎える
3、様々なお料理と合う

従って、皆さんもハッピィ・ヴィンテージと呼びましょう!

(2010年11月30日更新)


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