Wine Column

「ワインの生産地」

最近気になっている事がある。それは例えばフランス・ワインのボルドーのヴィンテージが例えば07年は貧弱な年で、09年は当り年であると言った世間に流布されている話である。何が気になるかと言えば、それらの年の評価の正当性ではない。よしんばそれらの評価が正しかったとしても、ご存知のように07年は比較的にお安く、09年はおすらく目の玉が飛び出るほど高い。

我々 レストランにワインを納入させて頂いている業者としては、つまりパーカーの評価のみで販売することは(参考にはなるが)、価格が存在する以上出来ない。なぜなら結局 消費者に当り年のワイン(特に格付けの高いワイン)は目の玉が飛び出るほど高くレストランの人たちも売らざるを得ないからだ。

また最近 ワイン評論家の田中 克幸氏にお会いして、とても参考になるご意見を伺った。

 

「ヴィンテージの評価ではただワインのみを論じていて、どんなお料理とそのヴィンテージのワインが合うかは論じられていないですよね。」

「どういう意味ですか?」

「僕が思うには煮物にあう年と焼き物にあう年があって、それらの基準が日本では出来ていないと思うんです。」

「田中さんはそう言えば料理人のご出身でしたよね。」

「そうです、だからレストランのリストも出来るだけ評価の高い年を集める傾向にあるし、お客さんもお料理に関係なく良いと言われる年だけにこだわって、ワインを選んじゃうんですよね。」

「なるほど・・・・。じゃ例えば目の前にあるイタリア・ワインとフランス・ワインのヴィンテージ も同じと考えていいんですか?」

「いいと思いますよ、同じヨーロッパですし・・・。」

「それではアメリカのヴィンテージは?」

「アメリカは違うと思いますよ。」

 

そこでかねてから思っていた世界のワイン産地のグループ化が頭をよぎった。

ヨーロッパ圏 フランス、イタリア、スペインなど。
北アメリカ圏 アメリカ(ワシントン、オレゴン、カリフォルニア)
南アメリカ圏 チリ、アルゼンチンなど。
南半球圏   オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなど。
アジア圏   日本、中国など。

それらのグループ化はワイン生産地としての共通性もあり、ワイン消費国としての共通性もあると思われる。つまりそれぞれが自国のワイン・マーケットはもちろん、他の地域への輸出戦略にも関わってくると思われるからだ。早速 10月初めに来日されるチリ エラスリス社の5代目社長 チャドウイック氏にも質問してみよう。また田中氏のおっしゃる料理とヴィンテージの相性は引き続き、研究していくつもりです。

(2010年9月30日更新)


Copylight (c) 2000-2013 Liquor Shop Ai


株式会社 リカーショップ愛  東京都中央区日本橋小伝馬町19-3 池田ビル3階
TEL. 03-5643-5237 FAX. 03-5643-8526
電話でのお問い合わせは午後0時〜午後5時までとさせていただきます。
リカーショップ愛は通信販売酒類小売業免許を付与されております。