Wine Column

「ワインのコルク栓 考察」

一時に比べれば少なくなったとは言え、未だいわゆるブショネ臭のするワインに出会う。
やっかいな事にその程度もまちまちで、明らかな不快臭から多少我慢出来て時間とともに消えるものまである。

そこで何時コルク栓がワインにほどこされのが始まったのかをひもといてみると。
250年ほど前にポルトガル産コルクをイギリスで使用したのが始まりだそうである。
それは高級ワインのみで、これが高級ワイン=コルク栓の印象を皆に持たせた。

コルクは確かに様々な形状をしたビンにピッタリと密着する利点がある。しかし 木目・肌などは一定でないので1年後には異なった香りや味わいをボトルごとに持つ可能性がある。
したがってボトル内の空気の密閉性が確実にすべてのボトルにあるとは言い難い。

さらに我々を悩ますのがトリクロロアニゾルによるコルク汚染だ。
昔は(と言っても約25年ほど前のことだが)ワインを飲むのが一部の富裕層に限られていて、自宅のセラーに保存していたワインがブショネで汚染されていても、我々庶民には関係のない話だった。
また彼らが高級レストランに行って高価なワインを注文して、コルクに問題があってソムリエと喧嘩しても関係のない話だった。

でも今では多くの人がワインを楽しんでいる時代だ、やはり出来るだけ安心して皆さんにワインを楽しんでもらいたい。
ブショネを防ぐコルクは様々に開発されている。例えば樹脂コルク(合成コルク)、これはソムリエさん達にとっては栓抜きの儀式もある。ヴィノロックというガラス栓、何度も栓が出来る長所もあるがまだ高価のようだ。
そしてニュージーランドやオーストラリアではかなり普及しているスクリュー・キャップ。
世界各地でかなりスクリュー・キャップが成功を収めており、フランスやカリフォルニアでは一部の高級ワインにも使用されてきた。

しかし未だ 特に高級ワインにはスクリュー・キャップには抵抗が生産者及び消費者にもあると思われるので、優れた樹脂コルクの開発が待たれる。

いつもレストランのソムリエさん達に望んでいるのは、ワインに関する知識もさることながら以下の2点である。

1、そのワインが味の好き嫌いでなく、コルク汚染かどうか判別できること。
2、そのワインが白でも赤でも、何度くらいの温度で飲んだらベストかをわかっていること。

少なくとも1の問題の早い解決が一刻も早く待たれます。

(2009年9月29日更新)


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