「アンドレ・ペルナン・ロサン氏とお逢いして」

2月のアンドレ・ペルナン・ロサン氏(60歳代後半)が奥様と来日され、お話を伺う機会がありました。


「初めて日本に来られたのですか?」
「そうです、アジアには2・3回来た事があるのですが、私も妻も日本は初めてです。」
「今は確かジュブレイ・シャンベルタン村の北 クーシィにお住まいですよね?お生まれはブルゴーニュのどこですか?」
「ヴォーヌ・ロマネ村でロマネ・コンチが見える位置に生まれました。」
「へえ、生粋のヴォーヌ・ロマネっこなんですね。」
「えぇ、2001年にクリスフ・ペロ・ミノさんに畑を売るまでは住んでました。」
「ところで 何で彼に畑を売ったんですか?」
「会合で会ったら彼が買いたいと言うから売りました。」
「ただ ラ・ロマネの上にある1級畑レ・レイニョは売ってないんですよね。」
「そうです、私には3人娘がいて一人はワイン関係に勤めているので、そこにぶどうを売ってます。」


奥様が席を外されている時に彼が言ったのは
「本当は売らなくてもよかったのすが、彼女がワイン造りはもういいんじゃないって言うものだから。」
「奥様はブルゴーニュのご出身ですか?」
「いや、彼女はリオンの出身で。実は彼女とは2度目の結婚なんです。」
「ああ、そうなんだ。」
「最初の妻には苦労ばかりかけて・・・・。」



奥様が席に戻れらた。
「彼女が始めにあった頃、美味しいワインを飲んだことないって言うからうちのワインを飲ましたんだ。」
「そのワインは何ですか?」
「シャンボール・ミュジニィの赤」
「そう私は今でも大好きなの!」


「そろそろワインの造りの話ですが、今と昔のワイン造りで一番違うのは何ですか?」
「ひとつはまず収穫したぶどうはそのままの温度で2週間くらいマセラシオンしたかな、つまり温度を上げたり下げたりはしないし、何でもゆっくりと作業したかな。」
「へえ」
「それに粒の大きなぶどうは徐梗して、粒の小さなぶどうは梗を付けたままにしたことかな。つまり約半分くらい除梗かな。」
「何でそうしたのですか?」
「粒の大きいぶどうは水分も実にきていて、梗が乾いていて苦味を生み出すちゅうんだ。粒の小さいぶどうは硬に水分もあって良いタンニンが得られるんだ。」
「選果はどうしてるんですか?」
「他の人が選果した後、また私自らがゆっくりとぶどうを見て選ぶよ。」


「このモレ・サン・ドニの1級畑モン・リュイザンは上の方の畑ですよね?」
「そう モン・リュイザンは(光の山)って言う意味だよ。」
「ポンソやデュジャックも持っていますね。」
「うん、だけど彼らが造っているのが白だろ、残念ながら赤は私の98年が最後さ。」
「えー、その後は?」
「畑が賃貸契約だったので返しちゃった、その後はネゴシアンがモレ・サン・ドニの1級赤で売っているみたい」
「このクロ・ド・ラ・ロッシュも貴重品ですか?」
「そうなんだ、先日 私と妻とで前を通ったら木が引き抜かれていた。」
「引き抜かれた?」
「樹齢が100年だったのにね、思わず二人で涙したね。」



話はつきなかった、穏やかな表情を浮かべたロサン氏夫妻は翌日京都に向かった、すでに観光コースを申し込んであるという。うなぎや天ぷらの日本食を満喫されて今はフランスに帰られている。
(2009年3月30日更新)


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