「仏ブルゴーニュ・ワインのヴォルネイ出身の造り手とお話しして。 パート1」

7月の初め 仏ブルゴーニュ地方ヴォルネイ村の5代目の造り手アンリ・ボワイヨ氏が来日。

50歳前後の造り手としては最も脂の乗り切った氏はいわゆるブルゴーニュの農家のオジサン・タイプではなく、 素敵な雰囲気がありちょっと気難しそうな所も含めていかにもフランス人紳士といった趣である。

彼のドメーヌではヴォルネイ村で4ヶ所の自社畑から赤ワインを造っていたり、ピュリニィ・モンラッシェ村ではあの1級畑クロ・ド・ラ・ムーシエールを単独所有している。
05年からはネゴシアン・ワインも含めて父ジャン・ボワイヨ の名が消え、すべてアンリ・ボワイヨに統一され息子の代でもこの名前でいくそうである。
かって彼の醸造所を訪ねたあるソムリエがカリフォルニア・ワインの話しをして口をきかなくなったという逸話がある氏のために、初めは緊張気味に話を始めたが去年お会いしているためか随分彼もリラックスして話を伺えた。

「今年もぶどうの生育が早いそうですが?地球温暖化の影響ですか?」
「それは否定できないね。今年は私の経験でも初めて5月中にぶどうが開花したんだ。」
「じゃあ、2003年みたいな年になりますかね?」
「違う!2003年は6月に開花したんだ。ところがその後の異常な高温でぶどうが80日で熟して、収穫が8月となり みんな慌てたんだ。でも今年は5月に開花してるんでみんなは8月の収穫が予想できてるんだ。」

6月半ばまで暖かい気候が続き、その後7月に入ってやや冷涼な気候が続いているそうである。

「ボワイヨさんはブルゴーニュでも色んな所に畑をお持ちだから、収穫の予定を組むのが大変じゃないですか?」
「そのとうり、でもすでにスケジュールは組み終わってるよ。」

繊細な神経をお持ちの彼らしい答えだった。

「やはりスペイン人とかが来てくれるんですか?」

「ううん、うちは全員フランス人さ。優秀な収穫人を集めるのには3つが大事なんだ。1、宿泊できる事 2、食事 3、給料 みんなわかっててうちに来てくれる訳さ。」

ドメーヌ アンリ・ボワイヨはいわゆる有名希少ドメーヌとは言われていないが、白ワインも赤ワインも実に 優れたものを産み続けている。彼は現在ブルゴーニュで最も優れた造り手の1人であることは間違いがない。

「ブショネの問題と言うか、コルクの問題についてどんなお考えをお持ちですか?」
「よく聞いてくれた。コルクの木の林は過去とほとんど同じ面積なんだ、ところがワインに使われる需要は 5000倍になってる。もう、わかるね?あと10年もすればブルゴーニュでも合成コルクやスクリュー・キャップ を使用せざるおえない。」
「なるほど、切実な問題ですね。」

最後に聞いてみた。

「もし あなたがブルゴーニュのどこの畑でも造っていいよと言われたら白と赤、どこのワインを造りたいですか?」
「赤はミュジニィかな。」
「確かにあの繊細な赤は魅力的ですね、しかもヴォギュエが所有し過ぎだよな。笑 じゃ白は」
「シュヴァリエ・モンラッシェかな。」
「モンラッシェじゃないんですか?」
「うん、何かクリスタルな感じがして好きなんだ。」

よし もうすぐしたらニコラ・ポテル氏が来日するから同じ質問をしてみようと。

(2007年7月30日更新)


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