「ベガ・シシリア ウニコとは逆転の発想のワインだった」
ワイン愛好家の方ならスペイン・ワイン 「ウニコ」はスペインの最高峰ワインのみならず、世界的に有名な長熟型の赤ワインとしてご存知かと思います。
実際 ネット上では高額商品なので売らんかな見え見えに高級ワインとして多くの業者が紹介しています。「ウニコ」の歴史について多くの記述はありますが、その味わいの本質についてはどこにも記載されておりません。

2月に幸いにも輸入元様主催で「ウニコ」のオーナーと醸造責任者を迎えて、ヴィンテージ違い6点を試飲できる機会に参加するjことが出来ました。
小生にとってもそれだけのヴィンテージを同時に試飲できる初めての機会でした。
以下 その時の試飲の記録です。

☆Unico 1995年
深いルビー色の色合い、飲むとフルーツの力強さを感じるが全体はエレガントな仕上がり。
実に酸がしっかりとあるので、明らかに飲むのには若すぎる。

☆Unico 1981年
やや周辺に茶色を含んだ赤。ややアルコール臭が感じられるがすでにまろやかな味わい。
ちょっと血のイメージがあり、ジビエ料理に合いそう。やはりしっかりとした酸が感じられる。

☆Unico 1970年

透明感のあるきれいな赤茶色。ようやく酸がまろやかに感じられるが、ちょっと梅の味わいも感じられる。女性的なエレガントさの中に男性的な強さも感じられる。

☆Unico 1965年
やや酸化熟成を感ずる甘い香り。味わいにはやや血のイメージがありやはりジビエ料理に合いそう、あるいはチーズのみか。

☆Unico 1953年
透明感のあるきれいな赤茶色。エステル化されたアロマはバルサミコ風。または紹興酒に似た酸化熟成香も感じられる。タンニンは弱くなっていて、むしろこなれた酸が目立つ。

☆Unico 1942年
うすい色合いの赤茶色。バルサミコ風味がより感じられ、実にまろやかで優しい味わい。

以上からお判りのように「ウニコ」には優れた酸があり、ある意味でシャンパンの「サロン」が優れた酸の熟成を楽しむと言った意味があるように「ウニコ」も酸の熟成を楽しみたい。

では一体 あの燦々と太陽が照りつけるイメージのスペインでどのようにこの酸が産まれるのか?
明快に醸造責任者が答えてくれた。

「実はウニコの畑は北斜面にあるのです。それから標高が740mと高いのです。ですから皆さんが考えられているよりも、はるかに冷涼な気候なのです。
 しかも ゆっくりとぶどうを実らせているので、しっかりと優れた酸が形成され、収穫量も低く優れたぶどうのみから造られます。」

「最初のウニコのボトルは1915年産が発見されていますが、もう少し前からウニコは造られていたと思います。お料理はやはりジビエ料理的なものが合うでしょう。」

そうか世界の著名なワインはほとんど南斜面でぶどうが育つが、ウニコは北斜面とは。
人生の教訓とも思える、弱点を長所の換えた逆転の発想のワインだったのだ。

(2007年2月27日更新)


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