「造り手に聴くビオディナミについて。」

2月から3月にかけて著名なドメイヌの所有者たちとお話しする機会がありました。

(マダム・ルフレーヴ女史) ドメイヌ・ヴァンサン・ルフレーヴ
ピュリニィ・モンラッシェ村の著名なドメイヌは声高には言っていないが、97年よりほぼビオディナミを完全に実施。

「10年間に渡ってビオロジーとビオディナミを区画を区切って実験しました。」
「その違いは?」
「ビオロジーはいわゆる減薬農法、ビオディナミは一歩進んで畑に水晶を含んだ液を撒いたり、月の運行のカレンダーに合わせて作業を決めたりなど。」
「ワインの違いはどうでした?」
「畑で25cmくらいまでは両農法とも同じですが、それ以上深いところではビオディナミの方が土が 活性化していました。あとワインになった時にビオディナミの方が果実に力があります。」
「いわゆるビオ臭のワインについてどう思います?」
「ビオ臭って私にはわからない、いずれにしても不自然な香りを持つワインはおかしいと思う。」
「二酸化硫黄を添加しないワインについては?」
「二酸化硫黄を添加しないで、安定したワインを造ることは100%不可能。勿論 量の問題はあるけど。」

(ジェラール・ブード氏) ドメイヌ・エチエンヌ・ソウゼ
(ジャン・リュック・ペパン氏) ドメイヌ・コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ

「今 ビオディナミが話題になっていますが、どう思ってらっしゃいますか?」
「勿論 農薬を減らす必要はありますが、極端な宗教的なビオディナミには反対です。」
「なぜ ですか?」
「ビオディナミで多くの失敗した人たちも見てますし、多くのリスクを抱えてビオディナミに転換する気持ちはありません。」

(ジャン・ピエール・シャルロー氏) ドメイヌ・ジョセフ・ヴォワイヨ

「醸造の先生でもいらっしゃるあなたはビオディナミについてどう考えてらっしゃいますか?」
「まず お金がないとビオディナミは出来ないよ。」
「どういう意味ですか?」
「もし ウドンコ病やベト病に畑がやられたら、収量が大幅に減ってしまうでしょ、高くワインが売れる ドメイヌや余裕のあるドメイヌでなきゃ出来ない。本当にビオディナミを実施しているのは一部だけだよ。」
「どのドメイヌですか?」
「そう ルフレーヴ、コント・ラフォン、マダム・ルロワくらいかな、彼等のことは尊敬しているけどね。」

ギベール氏 (ドメイヌ・ドーマ・ガサック)

「失礼ですが映画モンドヴィーノに出られたエメ・ギベール氏はあなたのお父さんでご高齢ですがあなたは5人の息子の長男なのに33歳とお若いですね。」
「私の父は二つの人生を生きました。はじめは革製品の職人としての人生でやはり5人の子供を作りました。その後 ワイン造りを始め私の母と結婚して5人の子供が出来た訳です。」
「すごいお父さんですね。」
「そう でもあの映画はたった一日 ビデオ・カメラで撮影しただけですよ。」
「ビオディナミについてどう思いますか?」
「幸いにも我々の畑はガサック渓谷の標高の高い所で山に囲まれています。自然な農法を昔からしてますし、近隣の影響もありません。」
(2006年4月3日更新)

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