「ワインの選定」
どのワインを販売するべきかを決めるために毎月300本くらいのワインを試飲します。
人も羨む仕事と言うべきか、難行苦行と言うべきか?
でも毎月新しいワインを飲めるのは、まるで毎月300人の女性と初めてデートするような楽しさがあります、いつまでも好奇心を満たしてくれる仕事なので続けられるのです。

それでも選ばれるワインはそのうち10%くらいです。
ワインの選定の際下記のようなワインは残念ながら落選です。

品質(ワインの状態)について。
A、 輸入の過程や国内での保管に問題があるワインはやや色合いに褐色が混ざって、味わいに苦味が感じられます。
B、 いわゆるブショネ(コルクのトラブル)が2本続けてあった場合。
C、 一見しっかりとして美味しく感じられるのに、やたら色が黒くて無理やり凝縮させたような赤は2杯目が飲めません。
D, 酸が不自然に強く感じられる白は補酸し過ぎの可能性があります。

品質(ワインの味わい)について。
A、 そのワインの主たるぶどう品種の個性が感じられないワイン。
B、 飲み頃に早すぎたり、ピークを過ぎているワイン。

価格について。
A、 世界のワインにはそれぞれ相場がありますので、相場をオーヴァーするワイン。
B、 いくら世界的に有名なワインであっても、高過ぎるワイン。



では8月に販売するワインの選定で具体的な例を出しましょう。
○選ばれたワイン (仏 クロ・ド・ラ・クーレ・ド・セラン白 02年)
  某輸入元のこのワイン01年をお客様からのご要望でお届けしてクレームが ありました。正規代理店の商品と飲み較べて明らかに劣化していました。
この原因はおそらくフランス国内のワインの保管に問題があったと思われますが久々に飲んだこの白の状態の良いモノに感動しました。そこで状態のよい02年を探し、価格もリーズナブルに抑えました。
○選ばれたワイン (仏 フィリップ・フィシェ ブルゴーニュ白 ヴィーユ・ヴィニィ 02年)
  ブルゴーニュ白のワインは通常 ¥2,000以下で販売しております。¥2,400位になりますと、上質なプーイィ・フッセやシャブリがあります。でもこのワインが ¥2,310であっても販売を決めたのは村名入りワインに匹敵するその品質です。

×選ばれなかったワイン (米 ダラ・ヴァレ カベルネ・ソーヴィニョン 01年)
  カリフォルニア・ワインでマヤという超有名なワインの造り手のカベルネ01年はインターネット等では¥20,000位で販売されています。¥15,000の販売も可能だったのですが、ただ凝縮感の強い赤にしては高過ぎます。
同じナパのサンク・セパージュという赤の01年が¥7,000位で販売でき、しかも試飲の結果 素晴らしい酒質でしたのでこちらが選ばれました。
PS,サンク・セパージュは98年と01年を試飲し、同価格でも01年を選択。
×選ばれなかったワイン (伊 サルヴァトーレ・フェラガモがトスカーナで造る赤)
  有名なブランド フェラガモが村ごと買いとって、ホテルやワイナリーを建設。
ストーリイとしては売れ線ですが、試飲した結果 まだぶどうの木が若く、現在のワインとしては特に際立つものがありませんでした。

  
以上のような仕事をしていると、落選のワインを飲むとガッカリするでしょうと言われますが、
そんな事は全くありません。みしろホットするくらいです、なぜなら 知らなくてお客様に
売らなくてよかったと思うからです。

(2005年8月1日更新)

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