「安政の大獄時代のブルゴーニュ・ワインを飲む。」
5月の末にフランス ブルゴーニュ・ワインの会社 ブシャール・ペール社のジョセフ・アンリオ社長が来日された。社長を囲んで同社が所有する古酒を飲ませて頂ける宴に参加することができました。

アペリティフにウイリアム・フェーヴル社のシャブリ・グラン・クリュレ・クロ99年という贅沢な宴でした。
ブシャール・ペール社はシャブリの同社のワインも一括販売しており、ブルゴーニュ全体の優れたワインをすべて網羅する。まさに ブルゴーニュの三菱地所みたいな会社である。


レ・クロ99年はちょうど飲み頃に入った素晴らしい辛口で、とかく小さなドメイヌのワインに我々も消費者の方々も注目しがちだが、こういう見っけモノのワインもあるのだ。
何よりも 現在販売できる在庫があるのがうれしい。

以下 100%今後も販売できない白・赤3種類のワインを飲む事ができました。


白ワイン
Chevalier Montrachet La Cabotte Magnum 1992年
(シュヴァリエ モンラッシェ ラ カボット マグナム)


92年のワインはアンリオ氏が買収以前、同社が不調時代の作だが味わい・バランスともにまずまず素晴らしかった。つまりブルゴーニュの白ワインでは90年代で92年がダントツであると言うことだ。とかくボルドーの赤ヴィンテージだけに注目しがちな、ヴィンテージ評価の盲点である。
 
Meursault Charmes 1953年
(ミュルソー シャルム)


1953年は日本では吉田首相の「バカヤロー解散」の年だそうだ。状態に全く問題なく適度な熟成感とまだしっかりとした酸が感じられた。甘口の白ワインなら納得だが、辛口の驚くべき白の53年であった。
 
Meursault Charmes 1858年
(ミュルソー シャルム)


明治維新以前 安政の大獄の年である、1953年から遡る事 約100年。
枯淡の味わいであるが、姿勢は全く崩れていなく時間の経過とともに味わい深さを増す驚異の白ワイン。人間はとても150年も生きられないが、ワインの生命力の凄さに脱帽。
 

赤ワイン

Beaune Greves Vigne de L'Enfant Jesus 1962年
(ボーヌ グレーヴ ヴィーニュ ド ランファン ジュズ)


ワインの教科書にビロードの服を着たキリストの幼児がラベルにあると書かれているワインだ。どうやらアンリオ氏の説明ではルイ14世の時代にボーヌにいた著名な修道女がモデルで、ラベルも彼女の姿だそうだ。ワインは滑らかで見事な熟成を経ていた。
 
Volnay Caillerets Ancienne Cuvee Carnot 1929年
(ヴォルネイ カイユレ アンシエンヌ キューヴェ カルノ)


世界大恐慌の年に産まれたワインは色合い・味わいとも大恐慌なにするものぞと言った風情で元気である。ヴォルネイの力強さに今さらながら関心するが、ブラインドで試飲したら間違いなく1980年代と言ってしまいそうである。
 
Beaune Greve Vigne de L'Enfant Jesus 1865年
(ボーヌ グレーヴ ヴィーニュ ド ランファン ジュズ)


リンカーン大統領暗殺の年だそうである。1800年代のブルゴーニュで最高に年と言われているヴィンテージだそうだが、色も若々しくこれが本当に1865年のワィンとしたら驚きを通り越しそうに元気である。
 

試飲後 何か世界遺産を飲んでしまったような複雑な心境となった。それにしてもワインを動かさないで保管する事の大切さとよくドッグ・イヤーと言われるがワインから較べれば何と人間の老化の早い事か。
(2005年6月6日更新)

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