「ブルゴーニュ・ワイン ネゴシアンとドメイヌの対決」

 ネゴシアンとはぶどうの栽培農家から、ぶどうのまま あるいは仕上ったワインを購入し自社のラベルのもとに販売する業者。ドメイヌとは自社畑でのぶどう栽培からワインの仕込み・販売まで一貫して行う小規模な業者を言います。

 かって日本ではネゴシアンのブルゴーニュ・ワイン(例えばカルベ社、クルーズ社、ビショー社など)が流通していました。その後 上質なワインを販売するネゴシアン(例えばルイ・ラツール社、ルイ・ジャドー社など)が人気となりました。

 近年ではレストランやワイン愛好家の間では、ドメイヌのワインがファッションのブランドのように人気を博しています。適正価格で輸入された商品は勿論、法外と思われる価格の希少ドメイヌのワインも入荷と同時に完売されてしまう状態です。これはボルドーのワインに較べてブルゴーニュのワインは生産量も少なく、特にドメイヌのワインは限られた数量しか輸入されない事にも起因しています。

そこで 次の二つの点について考えてみたいと思います。

  1. ネゴシアンのワインはドメイヌのワインより質が劣るか?
  2. ネゴシアンとドメイヌのワインの境界とは何か?

1、について。
ネゴシアンのワインと言っても下記のようなワインは?

ルイ・ラツール社の自社畑(いくつかのボーヌ・コルトン シャルマーニュ)
ルイ・ジャドー社の自社畑(ボーヌは勿論、ニュイにも買収した特級畑)
ジョセフ・フェブレー社の自社畑(ニュイ サン ジョルジュなどの畑)
ルロワ社の自社畑(マジ シャンベルタンやコルトン)

 注意深く探せばネゴシアンの中の自社畑(やや価格が高いのが難点)や優れたぶどう栽培農家と契約して造られたワインに評価すべきワインは多い。

2、について
近年 人気のドメイヌの中でも知らないうちにネゴシアンに変身している造り手もあります。これは量的拡大というよりも税制がネゴシアンの方がドメイヌより有利と言った点もあるようです。

メオ・カミューゼ (ブルゴーニュ ルージュ・マルサネイ赤)
ジャン マール ボワイヨ (J−M−Boillotの表示のワイン)
エチエンヌ ソウゼ (ラベル上では区別できない)

などはネゴシアン・ワインです。今後もドメイヌ・ワインとネゴシアン・ワインの境界はますますあいまいなものになっていくでしょう。

 ですからワインの販売業者も消費者もラベルではなく、中身でワインを判断するしかないと思われます。

(2001年7月31日更新)



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