「シャトー ディッサンの復活」

 先日 シャトー ディッサンの若きオーナー エマニエル・クルーズ氏と、東京で近年のディッサンの ヴィンテージを試飲する機会に恵まれました。

 マルゴーの第三級に格付けされているこのワインは、1980年代半ばまで私の印象では巨人ではないが典型的なマルゴーの優しさを持つ愛すべきワインでした。しかし それ以降1990年代の半ばまでどうしたのだろうと思うくらい低調な出来が続いていました。

 今回の試飲で確実に復活の道を歩んでいる事が確認できて大変に喜んでいます。クルーズ氏がシャトーの復活に対する情熱をしっかりと抱いている事が彼の表情からも理解できました。具体的には畑や醸造設備に対する投資そして94年以来ブラゾン ディッサンというセカンド・ワインを造り、良い出来のぶどうのみファーストにするなどが挙げられます。

シャトー ディッサンは約50ヘクタールの畑にカベルネ・ソーヴィニョン種70% メルロ種30%を植えています。

Ch、d‘Issan 1995年

しっかりとした出来の95年だが、すでに色合いには茶褐色がいくらか見られる。味わいには熟成感も感じられそろそろ飲み頃を迎え始めている。

Ch、d‘Issan 1996年

出来の良いカベルネの比率がやや高く、酸もしっかりと感じられる典型的なメドックの赤ワインの印象。

Ch,d‘Issan 1997年

クルーズ氏も苦労した年と言われるように、収量をしぼり良いぶどうのみを選別したため生産量は少ない。努力の成果が感じられ、やや小粒だが価格が安ければお買い得なワインに仕上っている。

Ch,d‘Issan 1998年

まだ若く香りには青臭さが若干残っている。まとまりが出てくるのには少し時間が必要と思われるが平均的な出来として期待できる。

Ch,d‘Issan 1999年

ぶどうの出来が良かったせいか、新樽の比率を例年より少し高くして50%との事。色合いは濃いが滑らかな喉ごし、酸もしっかりとあってディッサンの典型的な良さがすべて含まれている。

Ch,d‘Issan 2000年

1999年と似たタイプで同じように素晴らしい出来だがやや2000年の方がパワフルで、ディッサンとしては個人的には1999年の方を評価する。

 いづれにしても数多いマルゴーのシャトー、人気はここのところイマイチであったがディッサンの復活をきっかけに他のマルゴーのシャトーの向上に期待したい。

(2001年6月15日更新)



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